福永 一博

活躍している先輩の声 福永 一博 出身大学:東京藝術大学音楽学部卒業、同大学大学院音楽研究科修士課程修了 田舎の実家のような温かい雰囲気…それが「ミューズ」

プロフィール

合唱指揮者・声楽家。東京藝術大学音楽学部卒業、同大学大学院音楽研究科修士課程修了。在学中にharmonia ensembleを立ち上げ、国内外のコンクールでグランプリを獲得、世界合唱シンポジウムに招待されるなど、同団を日本を代表するプロフェッショナルの室内合唱団に導く。現在は音楽監督・常任指揮者、一般社団法人ハルモニア・アンサンブル代表理事を務める。
2015年に放送されたTBS金曜ドラマ「表参道高校合唱部!」では、半年間に渡りキャストの合唱指導、ドラマの合唱監修を務めた。
東日本大震災後に、合唱を通じた復興支援を目指し「心に花を咲かせよう」プロジェクトを立ち上げ、実行委員長・同合唱団指揮者として、毎年被災地を訪れ、復興コンサートや学校でのワークショップを行なっている。
また、全国各地で各種講習会の講師、NHK全国学校音楽コンクールや全日本合唱コンクールの審査員を務める。
JCDA日本合唱指揮者協会理事。桐朋学園大学・桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。
Twitter:https://twitter.com/veritta0319
Facebook:https://www.facebook.com/kazuhiro.fukunaga.94

音大受験を決めた頃の思い出はありますか?

もともと合唱が好きで、高校時代にクラス合唱コンクールの指揮者をして、みんなで音楽を一緒に創り上げることが本当に楽しかった経験が、自分の中での原体験となってるように思います。その頃はまだ音楽を生業としていくという考えはなく、普通に高校を卒業し、早稲田大学に進学しましたが、在学中にふとしたきっかけで声楽を習い始め、学んでいくうちに、音楽の面白さ・奥深さに魅力されて、「もっと音楽のことを深く探究してみたい!」と思い、音楽大学の受験を決意しました。

東京ミューズ・アカデミーにまつわるエピソードを教えてください

ミューズで一番印象に残っている授業は、「移動ド」を用いたソルフェージュのクラスがあったことです。この授業で移動ドによる読譜を訓練したり、相対音感を磨くことができたことは、特に合唱に取り組む上でとても有意義な武器になりました。「移動ド」は相対音感を磨く上で非常に有効な方法であるにもかかわらず、音大受験や音楽大学では殆ど顧みられることがありません。その意味で、ミューズの「移動ド」によるクラスはとても価値があるものだと思います。また、ミューズで一緒に学び、切磋琢磨した仲間の存在も大きいです。夏のコンサートで本科のみんなと合唱の演奏をしたことも懐かしい思い出です。音大に入ってからも、ミューズの仲間と一緒によくコンサートをしましたし、今でも交流を持っています。はま子先生や新井先生のお人柄が創り出す温かい家のような雰囲気も、とても好きでした。

現在の活動状況を教えてください

ハルモニア・アンサンブルというプロフェッショナルの合唱団の音楽監督、指揮者として活動しています。また、桐朋学園大学と桐朋学園芸術短期大学で、合唱や指揮法を教えています。JCDA日本合唱指揮者協会で理事を務めながら、JCDAの行う様々な事業の企画・運営に関わらせていただいています。微力ではありますが、コロナ禍で大きな打撃を被った「合唱」が、再び活力を取り戻していくために、自分にできることを行なっていけたらと考えています。

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