上田 悦子

活躍している先輩の声 上田 悦子 出身大学:東京音楽大学声楽科 イタリアに住み、イタリアの皆さまに声楽・合唱指導指揮をしています♬

プロフィール

東京音楽大学声楽科卒業
同大学研究科修了
二期会オペラスタジオマスタークラス修了
第11回市川市新人演奏会優秀賞
第11回日本クラシック音楽コンクール2位(1位なし)
第38回日伊声楽コンコルソ本選
第7回栃木県新人演奏会コンセールマロニエに出演
2005年よりイタリア・ラヴェンナに在住、エミリア・ロマーニャ州を中心に多数のコンサートにソリスト、合唱に出演。
2016年女声合唱団”La Gioia”を創設、それと平行して2023年より”Renzo Calamosca“ Ravenna市オペラ合唱団指揮指導者。
声楽を坂本紀男、荻山はま子、宮副芳通、William Matteuzzi, Barbara Frittoli, Paola Leoliniの各師に師事。

音大受験を決めた頃の思い出はありますか?

ミューズには1992年度生として、1年間大変お世話になりました。
私は音大の声楽科へ行くことを決めたのが高校3年生になってからで、それまではブラスバンド部や合唱部など、音楽活動はしていたものの、聴音や楽典といった音楽大学へ入学するために必要な科目は全く勉強したことがありませんでしたので、受験浪人には然るべくしてなったようなものでした。

東京ミューズ・アカデミーにまつわるエピソードを教えてください

現役時代は声楽、ピアノ、聴音、楽典とそれぞれバラバラにいろんな先生のレッスンを受けていましたが、ミューズに入って本当に良かったと思う事の一つとして、受験に必要な事は(時にそれ以上の事も)全て教えてくださり、しかもとても集中して勉強に励むことができたことです。
年に数回実施される模擬試験は日頃の勉強の成果を試されること以上に、試験に臨むときの精神訓練に大きく役立ちました。
同じ目標をもつ仲間たちとの交流もまた大きな刺激となり、辛い経験や悩みを分かち合い、励まし合いながらのあっという間の1年でした。
かくして、無事に第一希望であった東京音楽大学の声楽科へ入学することができ、4年間の学部生活の後、2年間研究科に在籍し、同時に二期会オペラ研修所でも勉強させてもらうことができました。
現役受験の時には合格には遠く及ばないような成績だった私がある程度の成績を残せて卒業できたのはミューズの大変しっかりとしたメソッドの元で得た教えのおかげだったと今でも本当に思います。
たったの1年でしたが、その時間は高校の3年間や大学の6年間と同じように思い出深く、私にとってはとても大切で一生忘れないであろう人生の中の1年です。

現在の活動状況を教えてください

現在はイタリアのラヴェンナという町に住んでいます。
2005年に移住して今に至りますが、来た当初から2019年まではいろんな町のアマチュア合唱団のソリストとして歌わせてもらいました。大きな歌劇場で役付きの立派なソリストにはなれませんでしたが、憧れの地、オペラが生まれた国でオペラアリアを歌うことができて、オペラを子供の頃から親しんで、一般的な娯楽として愛してきたお年寄りの皆さんに喜んでいただけた事は本当に忘れられない経験になりました。

2016年にラヴェンナの町のママさんたちを集め、女声合唱団を創設し、2023年からは30年続く町のオペラ合唱団でも指揮指導することとなり、自分が歌うことから身を引いても、やはり音楽は常に私の傍に居てくれるという事を感じています。



★皆様へのメッセージ★
現在お勉強中の皆さん、これから始められる皆さん、いろいろいらっしゃるかと思いますが、音楽は私たちにとって、目指すものというよりかは、良い時も悪い時もいつも傍に寄り添って人生を教えてくれる、天から与えられたツールだと、私は思います。
そして、ツール(道具)は大切にすればするほど、よく磨かれて私達の要求にきちんと応えてくれることも経験しました。時々放り出したくなったこともありましたが。(笑)
音を楽しみながら、皆さんの人生に幸あれと心から祈っております!!!

お問い合わせ

音楽自由人。もっとイキイキとクラシック。