プロフィール
東京都出身。東京藝術大学音楽学部作曲科、および同大学大学院音楽研究科作曲専攻エクリチュール研究分野修了。現在、同大学音楽学部作曲科非常勤講師。主にミュージカルの作曲家、音楽監督、稽古ピアニストのほか、ラジオ番組出演、ライブサポートなど幅広く活動を行う。Group B、Tokyo EHON座にて作曲家・音楽監督を務め、日本語によるミュージカル作品の創作を続けている。これまでの主なミュージカル作曲作品に『檸檬SOUR』『ツミとバツ』(Group B)、『マルコのせかい』『かけめぐる。』(Tokyo EHON座)、音楽監督作品に『狂炎ソナタ』『A CLASS ACT』などがある。
メッセージ
正解は人の数だけあり、しかし不正解もある―――音楽全般に当てはまる、ひとつの真理です。正誤のはっきりした他の学問と異なり、戸惑う方もいるかもしれません。ですが考えてみれば、世の中の大抵の物事について言えることでもあります。
「正解」に含まれ得る楽曲や演奏は、私たちが直感的に美しいと感じるものです。”美しさ”の物差しは、古代から続く人間の営みの中で、目に見えない形で培われてきたものですが、時代とともに可視化・言語化が試みられてきました。和声、ソルフェージュなどの基礎分野は、その結果を共有する場所と言えるでしょう。テクニックの向こう側にあって、テクニックを支えてくれるもの。あらゆる音楽家に共通して求められる、具体化された感覚。
こうした感覚を逸脱し、自然の摂理に逆らってしまったとき、「不正解」が生まれるのではないかと私は考えます。日々のレッスンは、この一見不可思議なルールを噛み砕き、慣れていくための道のりです。
より美しいものを追究し、共に思案する皆さんの訪問を、お待ちしています。